地域づくり支援セミナー 徳島県上勝町


■本学学生からの感想

 四国で一番小さい町、徳島県上勝町は人が主役の町である。 人口約1,900人、高齢化率約49%(平成25年1月1日)の、四国で最も人口が少なく徳島県内で最も高齢化率が高い町における、「人」とは誰を指すのか。 元気のある若者、やる気のある人、といった限られた一部の人に地域を活性化してもらおう、というのだろうか。 答えは違った。人は誰でも主役になることができる、ということを証明したのが、この町で取り組んでいる彩(いろどり)事業という葉っぱビジネスである。 葉っぱを料理のつま物として商品化させたこの事業が誕生した背景には、昭和56年の局地的な異常寒波により上勝町の農業が一大打撃を受けたことで、これにかわる産業を興す必要性に迫られたという経緯がある。 代表の横石知二さん曰く、彩事業の仕組みには、人間の力を発揮することができる3つの要因が存在するという。 まず、自分の出番があること、そして頑張ったことを評価してもらえる循環である。 彩事業は根気が必要で、一見すると地味に思われそうでも、軽くて身体的負担の少ない彩事業は、町のおばあちゃんたちに新たな出番と、それによる新たな生きがいを見出したのだ。 人々が元気だから、町も元気になった。 だからこそ、周囲からはこの町が、人々が、おばあちゃんたちが、輝いて見える。 誰もが主役になることができる仕組みづくりの可能性を感じさせる視察であった。

地域づくり支援セミナー 徳島県上勝町