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研究員紹介

東アジア鉄文化研究部門
 日本は弥生時代から稲作農耕が始まり,急速な歴史発展を迎え古代国家形成へと 進んでいきます。この際に一つのキーワードとなるのが鉄です。鉄は農業など各生 業の能率を格段に向上させ,また戦闘時の有効性は銅よりも優れており,鉄を獲得 することが,国家的主導権を握ることになったからです。鉄は,中国で高度に発達 した製鉄技術・鉄器製作技術が,直接または朝鮮半島を経て日本へと伝わります。 その経緯は謎が多く,これを解明することが,ダイナミックな東アジアの歴史に日 本がどのように関わっていくか解明する鍵となります。

古代鉄器生産技術研究部門
 発掘調査で発見される鉄関連の遺跡・遺物は全てを物語るとは限りません。その ため我々は断片的な資料から,冶金学・鉱物学など様々な分野の力を借りて当時の 製鉄技術を復元しなければなりません。そしてそれをもとに実際に炉を再現して, 無形文化財の技術者の指導の下,復元実験を行っていきます。この成果を基礎とし て再度出土資料と比較・分析することで,古代の製鉄技術のあり方を解明すること ができるのです。